地域(Area)

 



 この地域の「向津具」を読める人は少ないでしょう。「ムカツク」と読みます。

 写真は、向津具半島先端部です。陸続きなのになぜか油谷島といいます。

 移住者にとって人気の地域です。






 向津具半島の根元にあたる後畑から川尻岬方面を見た夕景色です。棚田の水面に夕焼け空が映り、凪の日本海に船出したイカ釣り船の漁り火が灯る景色はとても幻想的です。






 元乃隅神社の鳥居と紺碧の海の取り合わせ、更に漁り火を加えた景色は別世界のようです。向津具半島の根元にあたる津黄にあります。


 

 角島大橋は、コマーシャルによく出ます。インスタグラムへの投稿も多くされ、若いカップルにも人気のスポットです。状況により千変万化するエメラルドグリーンの海と青空、緑豊かな島のコントラストに映える大自然と、橋という近代的構造物の絶妙のマッチングはこれからも人気を保つことでしょう。





 左の写真は向津具半島先端の俵島から角島方面を写したものです。角島大橋までの距離は、直線で約8㎞です。昔は海上交通が主流でしたので角島と向津具が近い関係であったことが想像されます。

 童謡詩人で有名になった金子みすヾさんは、長門市仙崎の浄土真宗の土徳に育まれて成長されました。幼少のころ妙好人ともいえる祖母ウメさんに連れられ浄土真宗のお寺参りを重ねて御法義をいただかれたことでしょう。

金子みすヾさんの詩集 フランスで出版される







 フランスの写真家ジャックリーヌ・サルモンさんは、童謡詩人金子みすヾさんの詩に興味を抱き、2014年に来日して取材されました。

 金子みすヾさんについての研究を重ねられ、2018年9月にようやくフランスで文学・哲学・美術性の高い左のような書籍を出版されました。

 フランス人ジャックリーヌ・サルモンさんの感性で金子みすヾさんの詩を40編選ばれ、写真家として認められている彼女らしい独特の芸術的写真が添えてあります。

 敢えてフランス語に翻訳せず日本語のまゝにし、末尾にフランス語訳を載せるという体裁にしてあります。

 ジャックリーヌさんと友人のヴィヴィアンさんは、2014(平成26)年10月22日にメグミ・ユッソン(住職の妹)さんと一緒に日本に来られ、11月18日に日本を離れられるまで金子みすヾさんについての取材を続けられました。

 ジャックリーヌさんに日本語を教えたメグミさんの生家である向岸寺に宿泊し、そこを拠点にして金子みすヾさんの生まれ育たれた長門市仙崎やみすヾさんが成人してから移り住まれた下関市などをを訪ねて取材されました。多くの方にいろんな便宜を図っていただき情報提供をうけられてこの書籍ができました。